「前前前世」の歌詞を読んで表現力UP![文章力UPシリーズ番外編]

歌詞考察「前前前世」 ミュージック

文章力UPシリーズ番外編を企画しました。題材が無限にあるので少しずつUPしていきたいなと思います。

歌詞は様々な想いが込められていて、その表現方法も様々です。その歌詞に用いられた表現方法を読むことで表現力をUPしていこう!という企画です。

今回の曲はRADWINPSの「前前前世」です!

この曲は少し考えてみると謎で怖い歌詞に見えてきます。

読み進めるほど怖さが増していきますが、最後にはすっきりすると思います!

曲紹介

音楽 音符

RADWINPSの「前前前世」と言えば、大ヒット映画「君の名は。」の挿入歌として有名な曲です。

MVも面白いですね。カラオケで歌ったことがある人は観たことがあるのではないでしょうか?僕は猿人が出てくるシーンが好きです!

聴いたことがない人はぜひ聞いてみてください!

曲を聴きたい人はこちらから

表現方法

表現方法を解説していきます。

そもそもこの曲は全体を通してです。主人公であると思われる「僕」は何者なのか…。

そういった謎の表現も紐解いてみましょう。

やっと眼を覚ましたかい それなのになぜ眼も合わせやしないんだい?

「遅いよ」と怒る君 これでもやれるだけ飛ばしてきたんだよ

心が身体を追い越してきたんだよ

冒頭のワンフレーズです。

おそらく、僕が眼を覚ました君のところにやってきたシーンでしょう。急いできた僕に対して「遅いよ」と怒る君がいます。ここだけを読むと親密な関係を窺えます。

表現力UPポイントは「心が身体を追い越してきたんだよ」というフレーズです。

(一般的に)実際に急いでいるのは身体です。心が追い越していくということは、それほど会いに行きたいという気持ちがはやっていることを表現しています。つまり、僕はあなたに会いたくて仕方がなかった!という気持ちが隠れていると想像できます。

このように気持ちをはっきりと言葉にせずに心の動きで表現することで想いの強さを感じさせることができます。

君の髪や瞳だけで胸が痛いよ

同じ時を吸い込んで離したくないよ

遥か昔から知る その声に

生まれてはじめて 何を言えばいい?

ここから謎が出てきます。

表現力UPポイントは「君の髪や瞳だけで胸が痛いよ」というフレーズです。髪や瞳だけで胸が痛くなるわけがありませんし、何か想いが省略されていると想像できます。この想像をかきたてる省略の仕方も面白い表現の仕方です。

何が省略されているか想像すると、僕は君の髪や瞳を見るだけでドキドキして胸が痛くなっていると想像できますね。初恋のような気持ちでいるのでしょうか…甘酸っぱいですね。

しかし、この辺りから謎な展開が始まります。

「遥か昔から」、「生まれてはじめて」と時系列を描く内容が続きます。遥か昔から君の声を知っているのに、僕は生まれてはじめて何を話しかけるか迷っていると読み取れます。

では、どこで君の声を知ったのでしょうか?

少し怖いですよね…。

君の前前前世から僕は 君を探しはじめたよ

そして、このサビのフレーズです。

よく考えたらこのフレーズは怖いですよね。僕は君の前前前世から君を探していたらしいです。君の前前前世から探し続けられる僕とは一体何者なのでしょうか…。

このサビを前提に振り返ると次のように整理できます。

⑴「僕は君が生まれる前から君を探していた。そして君がやっと眼を覚ました(生まれてきた?)。だから急いでやってきた」

⑵「遥か昔から(生まれる前から?)君の声を知っていて、生まれたばかりの君に何を言えばいい?と迷っている」

僕はいつから生きているのでしょうか?なぜ君を探しているのでしょうか?何だかミステリーのようなホラーのような形になってきましたね。

この想像が確信になるのは次のフレーズ。

どっから話すかな 君が眠っていた間のストーリー

何億 何光年分の物語を語りにきたんだよ けどいざその姿この眼に映すと

君が眠っていた間というのは生まれる前を指していると考えられます。そして、僕は何億何光年分の物語を知っているということがわかります。ただし、光年は距離の単位なので、ここもの表現ですね。僕は年数ではなく距離で物語を紡ぐ存在ということでしょうか。

もしかしたら、君も僕と同じような存在なのかもしれません。

というのもこのフレーズから考察できます。

君が全然全部なくなって チリヂリになったって

もう迷わない また1から探しはじめるさ

むしろ0から また宇宙をはじめてみようか

君は全部なくなってチリヂリになることがある存在ということです。

人ではこのようなことはあり得ないでしょう。

そしてキーワードが出てきました。「宇宙」です。

この歌は宇宙の話をしているのではないでしょうか?

そう考えると僕は宇宙を彷徨う流れ星や彗星で君という星が生まれてくるのを待っていると想像できますね。または、「また宇宙をはじめてみようか」というフレーズから、僕は宇宙を作り出したビッグバンを構成する何かなのかもしれません。

人の目線で考えると謎で怖い歌詞だったのが、宇宙規模の壮大で夢のある歌詞に見えてきましたね!

1つ1つの表現方法も綺麗ですが、何より全体を通してみて初めて全体が見えてくる表現は秀逸と言うしかないでしょう。振り返って考えると「君の髪や瞳」という表現も何らかの比喩表現だったと気づくことができます。

少しずつ風景が鮮明になってきたのでないでしょうか?そのイメージを持ったまま歌詞を見てください。きっと今までとは違う感じ方があると思います。

~おまけ~

ジャケットがこれなのでイメージは近いと思います。

表現は受け取る側次第

このように壮大な表現は受け取る側によって読み方が変わってくるということです。表現者でなければ、だいたいの人は自分の経験を基に表現を解釈しようとします。そうすると「前前前世」の歌詞は理解不能な謎の歌詞になってしまいます。

ところが、視点を変えて登場人物を人、場所を地球から遠ざけて考えてみることで全く違う見え方をします。本文を読みながら少しずつイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

こういった意味でも歌詞を読み解くことは表現力をUPさせる方法として最適だと思いました。ただし、この見解は僕の主観であり、僕が想像できる表現力の範囲内で解説しているに過ぎません。

あなたにはあなたなりの解釈があって良いのです。その解釈をあなたなりに表現してみましょう。実際に表現することで表現力はさらにUPしていきます。

面白いと思ってもらえたら何となく聞いていた好きなあの曲の歌詞をしっかりと読み解いてみませんか?楽しく表現力UPして文章力をUPしていきましょう!

(1曲読み込むだけで割と頭が疲れます。)

コメント