[文章力UPシリーズ]弁証法~わかりやすい弁証法入門:失敗したからこそ書ける文章がある

弁証法 文章力  ブック

文章力UPシリーズの第3弾です。今回は「弁証法」を取り上げていきます。

弁証法というと難しそうな響きがしますが、実は簡単な書き方です。あなたが何かで失敗したからこそ書ける文章があります。

読み終わると弁証法を日常で使えるようになります。これでブログネタには困りません!

弁証法を知ろう!

弁証法とは

弁証法とは、

弁証法(べんしょうほう、希: διαλεκτική、英: dialectic)は、哲学の用語であり、現代において使用される場合、ヘーゲルによって定式化された弁証法、及びそれを継承しているマルクスの弁証法を意味することがほとんどである。それは、世界や事物の変化や発展の過程を本質的に理解するための方法、法則とされる(ヘーゲルなどにおいては、弁証法は現実の内容そのものの発展のありかたである)。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%81%E8%A8%BC%E6%B3%95

ということらしいです。これを読んでも全く意味がわかりませんね。哲学の考え方らしいということがわかれば満点です。

もちろん、これから哲学的な話をするわけではありません。この辺の詳細は興味がある人だけにこそっと教えます。

文章力UPに使える部分だけピックアップして紹介していきます。最初は難しい言葉が続くと思いますが、例示を使いながら説明するための前置きとして知ってもらえたら十分です。

ヘーゲルの弁証法

文章力UPに最適な考え方はヘーゲルの弁証法です。この考え方を理解することができたら日常の失敗から書ける文章が増えます。早速、紹介していきます。

ヘーゲルの弁証法は次のような考え方です。

ヘーゲルの弁証法を構成するものは、ある命題(テーゼ=正)と、それと矛盾する、もしくはそれを否定する反対の命題(アンチテーゼ=反対命題)、そして、それらを本質的に統合した命題(ジンテーゼ=合)の3つである。全てのものは己のうちに矛盾を含んでおり、それによって必然的に己と対立するものを生み出す。生み出したものと生み出されたものは互いに対立しあうが(ここに優劣関係はない)、同時にまさにその対立によって互いに結びついている(相互媒介)。最後には二つがアウフヘーベン(aufheben, 止揚,揚棄)される。このアウフヘーベンは「否定の否定」であり、一見すると単なる二重否定すなわち肯定=正のようである。しかしアウフヘーベンにおいては、正のみならず、正に対立していた反もまた保存されているのである。ドイツ語のアウフヘーベンは「捨てる」(否定する)と「持ち上げる」(高める)という、互いに相反する二つの意味をもちあわせている。なおカトリックではaufhebenは上へあげること(例:聖体の奉挙Elevation)の意。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%81%E8%A8%BC%E6%B3%95

これでわかったら誰も苦労しませんね…。だから哲学は難しいイメージができるのでしょう。

この哲学的文章をわかりやすく解説していきます。まずは下図を見てください。

とある命題があります。これを①テーゼと呼びます。このテーゼに対する反対意見が言う人が現れました。この反対意見を②アンチテーゼといいます。①テーゼと②アンチテーゼは対立した意見です。

そこに「それならこうした方がいいのでは?」と誰かが意見を言いました。これが認められ合の意見となります。この合の意見が③ジンテーゼです。つまり、その時点で対立した2つの意見をまとめる素晴らしい意見ということになります。これがアウフヘーベンされた状態です。

しばらくすると③ジンテーゼに疑問を持つ人達が現れます。そこで③ジンテーゼは新たな命題となり、①´テーゼとなります。また①´テーゼに反対意見を言う人が現れました。この反対意見を…というようにこの流れが繰り返されます。そうしてより素晴らしい意見が生み出されていきます。

これがヘーゲルの弁証法の考え方です。何となく理解できましたか?

弁証法の使い方

今回は難しい考え方なので、基礎知識を厚く解説しました。では、使い方を紹介していきましょう。

使いこなせれば説得力のある文章になります。

今回紹介するのは日常で使える弁証法です。哲学とか論理的な文章とは少し違います。こちらも気になる方はご連絡ください。別途、論理的な文章力UPの方法を書きます。

日常で使える弁証法の手順
  • ①何か失敗する(命題=テーゼの発生)
  • ②解決策を見つける(反対命題=アンチテーゼを創造)
  • ③無事に解決する(失敗した事実を残したまま成功する=ジンテーゼ)
  • アウフヘーベン!

これで哲学から日常に落とし込めましたね。少し身近に感じてもらえたら大成功です。

解説を始めます。

①何か失敗する(命題=テーゼの発生)

あなたは何か失敗しました。何を失敗しましたか?その失敗をイメージしたまま先に進んでください。

忘れても読み返せば問題ありません。気楽に文章力UPしていきましょう。

では、例示です。

焼肉屋での出来事…美味しく焼肉を食べていたSora。ここで事件が発生!なんと、Soraが焼肉のタレをこぼしてしまった…。しかも、白シャツ…。これはきつい…どうしよう…。

こんな失敗をした人がいたとします。ここにSoraが焼肉のタレをこぼして白シャツが汚れるというテーゼが発生しました。

みなさんならここで諦めますか?

諦めませんよね。何とかして汚れを残さないように解決策を探すはずです。

さあ、アンチテーゼを探すぞ!

②解決策を見つける(反対命題=アンチテーゼを創造)

あなたは自身の失敗の解決策を見つけられましたか?

見つけられたならそれがアンチテーゼです。②までクリアしましたね。

見つけられなかった人はSoraの行動をヒントにアンチテーゼを見つけてみましょう。

Soraはネットで汚れの落とし方を調べた。そこでこんなブログを発見…「焼肉のタレの落とし方5選!!」ピンポイントな記事があり、解決策が見つかった。そこに書いてある方法を試し、Soraの白シャツは輝きを取り戻した。まるで、新雪のような美しい白さだったという…。

このように解決策を見つけることができました。今回は焼肉のタレの落とし方というアンチテーゼを発見できたようです。

難しく感じた弁証法もここまでくると簡単に見えてきませんか?

では、結末に向かいます。

③無事に解決する(失敗した事実を残したまま成功する=ジンテーゼ)

あなたは失敗を無事に解決できましたか?

解決できたならそれがあなたにとってのジンテーゼです。弁証法をすべて実践しました。

では、失敗を解決したSoraの行動を見てみましょう。

Soraは白シャツを着てこう考えた。同じように悩んでいる人を助けたい。こうしてSoraは焼肉のタレの汚れに限らず、すべての汚れに対する解決策を探す旅を始めた。Soraの行く先々で様々なテーゼに出会うだろう。それはまた別のお話…。

このようにジンテーゼから新たなテーゼを見つける意欲を生み出しました。こうしてテーゼ→アンチテーゼ→ジンテーゼは繰り返されていきます。

あなたも自分の失敗から何かを学び何かに活かそうと思いませんでしたか?知らず知らずのうちに弁証法を繰り返していたかもしれません。

こう考えてみると弁証法も難しい考え方ではなく、あなたにとって身近なものだと気づくことができるはずです。そして、その気づきが文章力UPに繋がります。

弁証法の効果

弁証法を身近なものに感じられましたか?

今回はテーマが難しく頭を悩ませた人も多かったと思います。

では、弁証法が文章力UPにどのような効果があるか解説していきます。

説得力がつく

何より効果があるのはここでしょう。説得力がつきます。

何か物事に対して、解決策を提案し、合意する。この流れを書けるようになると説得力が高くなります。もちろん、話す時も同じです。

文脈がしっかりしていることはそれだけ価値があることです。

焼肉のタレの解決策を探している時に餃子のタレの解決策は?と聞かれるように、テーゼにテーゼを返しても意味がわからない文章になりますよね?

そういうことをしなくなるだけで文章力は大幅にUPしています。

これは要約の時にも話したテーマがそれないことにも繋がります。忘れていたら、前回の記事もさらっと読み返しておきましょう。

レビュー力が上がる

今回の例示を見てうすうす感じていた方もいるかもしれません。

そうです。あれは焼肉のタレを落とす製品のレビューに使えます

これがまさに「失敗したからこそ書ける文章がある」ということです。

みなさんは力の限りネタを考えているかと思います。それが過去の失敗を振り返るだけでネタになるならお得ですよね?そして、その失敗が同じ失敗をしている誰かを助けることになる。幸せなことだと思いませんか?

こうやって「手の届く範囲の人を幸せにし」てあげてください。これは僕からのお願いです。

弁証法の磨き方

弁証法の磨き方は難しいかもしれませんね。できるだけ簡単なものを紹介しておきます。ぜひ実践してみてください。

失敗を振り返ろう

失敗を振り返りましょう。

失敗をリスト化してみてください。解決できたものは横に解決策を書いてください。そして結果を書きましょう。するとたくさんの弁証法を実践していたことに気が付くと思います。

次に、解決できなかったものの解決策を考えてみましょう。昔はできなかったものでも今ならできることは多いです。こうして解決策を書き込みます。自分自身の結果はわかりませんが、アドバイスができる知識は身に付きます。

こうして弁証法に触れる機会を増やすことが磨くコツです。

人と会話しよう

同じ悩みを抱えている人は意外と多いです。そういう人がいたら救いの手を差し伸べてください。

誰かのテーゼのジンテーゼをあなたは既に持っているかもしれません。ジンテーゼに至る経緯を教えてあげてください。

そうすることであなたの弁証法は磨かれ、誰かの悩みは解決します。

この連鎖が起きたら本当に幸せなことですね!

なかなか難しいかもしれませんが、ぜひ実践してみてください。

まとめ-弁証法で失敗を活かそう!

今回は文章力UPシリーズの第3弾として弁証法を取り上げました。

弁証法はもともと哲学的な考え方なので、最初は難しく感じたかもしれません。ですが、日常に落とし込むと意外と実践していることが多いと気づけたかと思います。この気づきがあるだけで文章力はUPしています。

まずはあなたの失敗を振り返りましょう。そして同じ悩みを持っている人がいたら救いの手を差し伸べてあげてください。あなたの失敗があったからこそ助かる人達がいます。

弁証法やってみたよーという方はTwitterのDMでファイルを送ってください。時間がある時に読ませていただきますね。良かったものは紹介したいと思います!

最後に文章力UPのための参考図書

では、次回の文章力UPシリーズでお会いしましょう。

Radiant Cloverではこのような企画のために良書を集めており、支援してくださるスポンサー様を募集しています。下のボタンから企画予定のリストに飛べます。こちらもぜひよろしくお願いいたします。

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