いきなりですが、みなさんは文章力に自信がありますか?
文章力はセンスでしょ?という方もいらっしゃるかもしれません。でも、それは違います。
文章力は磨くことができます。
文章力UPシリーズ第1弾として、「比喩表現」を取り上げていきたいと思います。
読み終わると比喩表現をマスターできます。様々な比喩であなたの文章にオリジナリティを生み出すことができるようになります!
比喩表現を知ろう!

比喩表現とは
比喩表現とは、大辞泉で次のように定義されています。
ある物事を、類似または関係する他の物事を借りて表現すること。たとえ。
デジタル大辞泉
難しく書いてありますが、単純に言えば、何か別のものにたとえることです。
この比喩表現には様々な種類があります。使いやすいものを紹介します。
- 直喩(シミリ)
- 隠喩(メタファー)
- 換喩(メトニミー)
- 提喩(シネクドキ)
色々と難しそうな言葉がでてきましたね…。正直、カッコ内のカタカナ語は覚えなくていいです。使いたがる人がいるので、聞いたことあるかも?くらいの知識があれば十分です。それに、評論家でもなければ「この表現はメタファーだね…」なんて会話は登場することはないでしょう。
前置きの小難しい話はこの辺で終わらせて中身に入りましょう。
使い方
早速、比喩表現の使い方を学びましょう。例を見れば、知ってる!使える!と思うはずです。
これを認識することが文章力UPに繋がります。

突然、桜の画像が出てきました。桜はみなさん感じ方がそれぞれあると思いますが、どう思いましたか?感想を考えてみてください。
「きれいな桜だな」
「満開の桜だな」
そういう感想を思い浮かべた人が多いのではないでしょうか?感性がある良い感想です。
でも、それだとオリジナリティがないと思いませんか?
それに情景が伝わる文章になると思いますか?
1つ例示してみます。
「今日は花見に行った。満開できれいな桜だった。」
何だか味気ない文章に感じてしまいますね。本人は実際に桜の画像を見ているので情景が目に浮かびますが、実際に見たことがない人には情景が伝わらない文章になっています。
では、どうすれば良いのか…比喩表現を使ってたとえてみてください。
考えてみましたか?では、例示してみます。
「今日は花見に行った。満開で桜のトンネルをくぐってきたかのような体験だった。」
満開の桜が両側にあり、桜が頭の上を覆っている道が続いている情景が目に浮かびませんか?
この例示では満開の桜が続く道をトンネルにたとえました。これを直喩といいます。
直喩は「〇〇のようだ」という表現方法です。最も使いやすい比喩表現だといえるでしょう。自然と使っている人も多いのではないでしょうか。
では、別の例示を出します。
「今日は花見に行った。ひらひらと落ちる花びらをいつまでも見ていた。」
これは読む側の想像力を引き出そうとしています。
まず、何かの花びらがひらひらと落ちてくる小さな情景が目に浮かぶと思います。何の花びらが落ちてきているのだろう…桜かな?と何かの花びらが桜の花びらに変わります。
次に、それをいつまでも見ることができることから桜の花びらは1枚ではありませんね。たくさんの桜の花びらが落ちてきている情景に変わったと思います。
そして、たくさんの桜の花びらから満開の桜の木の下にいたのでは?という想像が引き出されると思います。
このように、桜という全体ではなく花びらに着目する表現方法を提喩といいます。小さな部分に着目して読む側が全体を想像できるような表現方法です。
読む側の感性も必要になってきますが、きれいな表現方法ですね。
ここで画像に戻って自分なりの比喩表現を考えてみてください。
桜の情景を上手く伝えることができそうですか?
比喩表現は簡単?
比喩表現の使い方を紹介しました。知らず知らずのうちにこのような表現を使っていた人もいたのではないでしょうか?実は比喩表現の中でも直喩は簡単な表現方法です。
「まるで〇〇のようだ」「例えるなら〇〇だ」このような1文を加えるだけで情景が一気に膨らみます。いつも味気ない文章になっていた人は比喩表現を付け足してみてはどうでしょうか。
簡単なので、文章力がないと思っている人にもおすすめな表現方法です。自分の感性を伝えやすい言葉にしてください。あなたの文章を読みにきている人は同じ情景を共有したがっていると思います。
まずは直喩から始めてみましょう。使い慣れてきたらどんどんアイデアが噴水のように溢れてきます。そのアイデアを次の表現方法に活かしていきましょう。
たとえる技術の効果

比喩表現がどういった表現か理解してもらえたかと思います。
この比喩表現でたとえることが、文章力UPにどのような効果があるか解説していきます。
伝わりやすい
これはみなさん納得してもらえたと思います。味気ない文章が彩りを持ち伝わりやすくなります。
文中に色をつけるようなテクニックは視認性を上げることができても、文章そのものの伝わりやすさを上げることはできません。まずは、伝わりやすさを追求しましょう。テクニックは伝わりやすい文章の中でも特に強調したい部分に使うことで効果が増します。
文章の構成も大事ですが、今回はたとえることで伝わりやすくなることをしっかりと理解してもらえたら満点です。
共有できる
書いた人の感動をそのまま読み手に共有することができます。これが意外と大事です。
小説でも情景が全く浮かばない作品は読む気がなくなりませんか?それは作家の中で出来上がっている情景が読む側に伝わっていないから作品の状況が理解できないからです。高度な表現を用いて読者を選別しているような作品ならそれでも良いですが、みなさんに読んでほしくて書いている作品なら大きな損失です。
僕のような記事を書いている人は特に重要な効果だと思います。情景を共有して紹介したいものの良さを引き出しましょう。
オリジナリティ
最後の効果として、オリジナリティのある文章になることがあります。
今や情報は溢れかえっています。その中で目を引く作品とは何でしょうか?
それはオリジナリティがある作品です。オリジナリティは、全く新しいものを生み出す必要はなく、自分にしかできない表現で伝えることでも生まれます。そのオリジナリティにファンがつくことで人気が出るという流れです。
例えば、Radiant Cloverでは「手の届く範囲の人を幸せにしたい」というビジョンから記事を発信しています。取り上げる内容はありふれたものでも、この想いをのせて伝えようとしていることが1つのオリジナリティ要素です。
直喩するなら「みんなが幸せになるような文章力UPシリーズ」ですね。ビジョンなのであえて書かなくても全部にかかっていると思ってもらえたら嬉しいです。
まとめ-比喩表現はあなたを伝える1つの手段
今回は文章力UPシリーズの第1弾として比喩表現を取り上げました。
比喩表現は自分の感じたものを伝えやすくしたり、オリジナリティを持たせたりと使わないことが損と言える表現方法の1つです。
今まで意識して使っていなかったという人はぜひ意識して使うようにしてみてください。文章力は自然と上がっていきます。
とはいえ、比喩表現がどのような感覚か掴みにくい人もいるかと思います。参考図書を紹介しておきますので、お手に取って読んでみてもらえたらと思います。こんな表現どう?のようなコメントも嬉しいです。1つ1つ読ませていただきたいと思っています。
最後に文章力UPのための参考図書
では、次回の文章力UPシリーズでお会いしましょう。
Radiant Cloverではこのような企画のために良書を集めており、支援してくださるスポンサー様を募集しています。下のボタンから企画予定のリストに飛べます。こちらもぜひよろしくお願いいたします。
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